はじめての山本一力さん。時代小説です。
京都から江戸へ下ってきた豆腐職人・栄吉、とその妻・おふみと子供たち、親子2代の物語。
単に親子愛と言い切れない、家族の繋がり。まわりの人たちも含め、見事な人情物語というかなんというか・・。書けば書くほど説明できなくなる自分が情けない感じなんですが、久しぶりの★5つということで、最高に良かった。
豆腐屋の経営が家族の関係が、うまくいったり行かなかったり。不幸があったり、幸せだったり。
最初は栄吉視点で描かれ、その後の回想で当人たちの視点で描かれてます。人の思いがどれだけ相手に伝わりづらいかや、対話の重要性ということが著者のメッセージになっているような感じです。うまくいかんもんですね・・。
読んで損なしの作品です。
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