かな~り久しぶりの、今野敏さん。いじめがテーマ?
内容・・
これまで自分が縛りつけられていた世界というのは一体何だったのだろう。慎治は思った。それがすべてだった。そこから逃げ出すことなど考えたこともなかっ た。学校は校則と成績で縛る。親は、子供を塾に通わせようとする。そこには、いじめがある。暴力や恐喝がまかり通っているが、それを誰も管理できない。慎 治は、死ぬしかないと本気で考えていた。14歳、少年は心を奪われた。新・青春小説の誕生。
とまぁそういったわけで、いじめられっ子?の成長物語というやつです。
しかし、出てくるのがガンダムやらサバゲーやら、なんか面白かった。子供の頃に好きだったようなものがじゃんじゃん出てくる。
自分の両親について、意外と知らないもんなんですよねぇ・・。わからんもんです。それだけ、思春期は親子の対話が少ないっつーわけなんですかね。まぁ、そうじゃない親子も多いんでしょうけど・・。
なかなか面白かった。
ただのいじめ小説ではありませんねぇ・・。
初めて読む、篠田節子さん。どうでもいいですが、宇宙人モノとか好きです。昔はそーゆーテレビ番組多かったのに・・・。
内容
ときに愚かしくも愛しい“人間”を描く、胸に迫る長編
地方の未来を真面目にわらう!!
過疎の町を再生しようと悪戦苦闘する元若者たちが仕掛けた策とは……?
UFOで町おこし!?
ん~、UFOで町おこし。
自転車で日本一周をして(横にリンクあります、よかったらどうぞ)、いろんな町を見て来ました。観光資源がないのに、なんか元気な町。なにかの施設を誘致(まぁ原発とか処理場とかそんなん)して、やたら金のありそうな町。ひっそりと、いい感じに田舎な町。バリバリのベッドタウンな町。とある企業のおかげで生きているような町。
まぁいろいろありました。
田舎の大半は(私の地元も)、観光資源や産業がなくて苦しんでいると思います。高齢化も・・シャレにならんほど進んでいたりします。
UFOで町おこしをすることは悪いことなのか、何なのか。分かり易い対立関係の図式と、重くなりすぎない調子であっさり読み終えられる作品です。
村(町)興し・・。
現実には難しいテーマですが、これくらいの気持ちでやるのもアリかもしれません。マニアを狙うってのは、けっこういいかもしれない。マニアは熱心で、コスト度外視の人種なので。
チャリで・・・ってのは、以外に金が落ちないので・・どうなんだろうか。
面白かった。
「花の慶次」の原作本です。
そして、私は「花の慶次」がかなり好きです。
というわけで、評価の高さはこうなっております。
表紙がまんま、マンガの慶次(慶次郎)なわけですが・・。
題材が題材だけに、痛快でなんともいいがたい魅力に満ちています。それぞれの登場人物が魅力的です。戦国の世の中をシンプルに生きた男の物語ということで、これを読むと組織に属している人は「とっとと辞めてしまいたい」と思うに違いないです。
それにしても、捨丸はなかなか活躍するなぁ・・。マンガの絵のイメージが抜けないせいか、「たらら~」を想像してしまう・・。
だが、それがいい。
<関連商品> 花の慶次 文庫マンガ
ひさしぶりの歌野さんです。
『葉桜の季節に君を想うということ』以来ですかね。
ただならぬ作家さんだと思っているので、かなり期待してます。
ハッピーエンドではない短編集です。
しかし、タイトルどおりにハッピーエンド以外が続くと、それはそれで疲れたりするものです・・・。
個人的には「永遠の契り」がお気に入りです。
出来すぎたハッピーエンドに飽きた方は、ぜひどうぞ。やや重いですが、面白いです。
殺人て、以外にこんなもんなのかもしれない。
山本一力さんの作品に度々出てくる、江戸やの女将・秀弥のお話。
女性の品格とかそーゆーものが気になるなら、この作品を読んでみるのも面白いかもしれないです。江戸・深川の流儀が現代で通用するかどうかは分かりませんが・・。
江戸屋(料亭)のピンチを救う痛快なエンターテインメントだったり、母と娘の関係を描いた家族モノだったり、いろいろ要素が詰まっています。
そして、やはり面白い。
ケチつけようがないです(ケチつけるために記事書いてるわけじゃありませんが)。
他の作品でも秀弥は出てくるんですが、どちらを先にということはありません。
全然関係ないですが、今ちょっと深川に近い場所で仕事をしていて、小説に出てくる地名もよく見かけます。
なんかちょっと、いい気分です。そんだけ
タイムスリップものです。かなり好みです。
タイムスリップものは、ケン・グリムウッドの『リプレイ』 を過去に読んだんですが、この作品の中でも『リプレイ』は出てきました。
タイムスリップに関わる、疑心暗鬼や人間性の変化。主人公の頭の中は、特に面白いです。こういった作品を読むと、どうしても「自分ならどうするか?」と考えますが、結局のところ主人公のようになる可能性は高いのでは・・。
(読んだのは単行本版です)
ラストがかなり好みでした。最高の終わり方です。
登場人物の殺害に関するトリックも、ミステリーとして面白かったです。なるほど、そういったやり方もあるのか・・と。
やり直しの効く人生というのは、いいのかわるいのか・・。
SF苦手な人でも多分いけるので、かなりオススメです。
関雲長を討ち取った男、呂子明。三国志の武将の中でも、好きな武将の一人です。
武辺だけの男が、勉学に励んで知将になる。
カッコよすぎる・・・。
ことわざだったり、金言だったりを残す歴史上の人物でもある。
呉の将軍(提督?)である呂蒙も、いろいろ言葉を残していたりします。
『士別れて三日なれば、刮目して相待すべし』
カッコよすぎる・・・。
判官びいきな私としても、関羽の敵として描かれることの多い呂蒙をひいきしております。
ん~歴史モノは評価しづらい。
面白かったです。戦闘シーンは少ないんですけど・・。。
久しぶりの伊坂幸太郎さん。
無実の罪を着せられた男と、その友人たちのお話。という感じです。
いきなりずんどまり状態の主人公。過去とビートルズを絡めながら、物語は進んでいきます。ジェットコースター的?なエンターテインメント小説です。
主人公は、「伊坂さんてこんな人なんかなぁ・・」と思わせるような、いつものタイプ。
周りには変な人から普通の人が居たりして、主人公の薄さをカバー。
いつもの感じ。
ですが、それがやっぱりいいんです。
どんな危機的状況にあっても、どこか「大丈夫だろう」と思わせてしまう作風です。ハッピーエンドなのかどうかはなんともいえませんが、楽しめました。
読者の「こう展開してほしい」を軽く裏切ったりするたり、なかなかニクイ感じでした。
オススメです。
そういえば、今回は他の作品のキャラクター出なかった?
映画を観たかったんですが、なんとなく行きそびれたので原作本を読んでみようと・・。
ゾンビものの金字塔的作品だとか・・・。
映画の予告しか知らないので(古い作品ってことも知らんかった)、人間そのものが居なくなる設定(まぁそうなんですが)だと思っていたので、ちょっと拍子抜けしました。
勝手な思い込みは置いといて、作品そのものは面白かったです。ラストも、多少「グダグダっぽいな~」とは思いながらも、最後の1行でとりあえずOKな感じでした。
好みの分かれる作品だと思います。
アホな男なら、必ずこういった「破滅的状況でどうサバイバルするか?」という設定で妄想するはずなので、うまく主人公に感情移入できれば最高ですね。
私はというと、異常に長く感じたのでそれほど集中できなかったということか・・。
ダイイング・メッセージならぬ、アイ。意味わからんなぁ
タイトルの意味は、最初と最後で意味が分かるようになってます。
冒頭からホラー的です。全体的に暗く、東野ワールドな感じで展開します。
主人公の記憶がないせいで謎が多く、先が気になる感じです。手探りで進んでいき、その先でスッキリ(スッキリという結末でもないが)するような感じです。
全体的に面白かったんですが、私が著者に対して期待するレベルはもっと高いことと、主人公のキャラが今ひとつ意味わからんということで、勝手ながら★は3つということで・・・。
交通事故ってこえぇ・・。