荻原さんは、私が好きな作家の一人なんですけど・・・。
ん~、ちょっと違うなー。
まぁ、勝手な期待というのは分かっているんですけど、どうも・・。
序盤から中盤(というかラスト近くまで?)は、いい感じの青春小説なんですよ。自我だのなんだのというか、「自分はナニモノ?」みたいなのも、とても素晴しい。さすがです・・、なんて思っていたんですけど、「明日の記憶」のようないい終わり方(後味の問題ではなく)はできなかったのか・・。ん~、もったいない。
で、文庫版が出たときにラストが変わったりしたら、嬉しかったりしつつも、なんか嫌な感じがする(たまにありますよね、そんなの)。
amazonレビューでも評価が割れている感じですね。ま、いつも万人受けするような作品なんて書き続けるのも嫌かもしれませんが。そのamazonレビューでも書いている人がいますが、「石田某」さん、私もなんか嫌いなんですよね。そんな石田某さんの作品みたいな終わり方でした。
ちなみにその石田某さんに対するイメージは、
「性の要素を入れました」「若者視点で書いてみました」「女性視点にしてみました」
で、「どう?面白いでしょ?俺って作風が幅広いでしょ?」みたいに思えて、どうも嫌になった(当初はけっこう読んでたし、積読本もまだ保留中)。ワイドショーかなんかのコメンテーターとしてTVに出てて、なんか「僕は子供の気持ちも分かりますよ」なんて言ってるだけの「ズル賢いだけの大人」みたいな発言が多くて、作品どころか本人のイメージも、なんか・・。なんてことを思い出した。
ま、どうでもいいけど・・。
脱線しまくり。
荻原さんの作品のなかでは、こいつは個人的にオススメしません。
いい作品だなーと読んでいたのに、ラストだけでこんなにイメージ変わるとは・・。小説ってのは難しい、作家も大変だ・・。こんな感じで、好き勝手に言われるしねぇ・・。
次に期待!ですか。
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