用心棒シリーズのラスト・・とは書いていないな、第四作。
前三作から十数年が経ち、又八郎もいまや40代半ば。腹についた脂肪と共に、またも藩存亡の危機と戦う。
なんじゃこりゃー。登場人物たちがすっかり「見る影も無く」なっている。
が、そこがまた面白く仕上がっている。ただちょっと、老いと衰えに対して自虐的な記述が多いんですが・・・。
シリーズ四作目ともなると、やはり怖いのはマンネリ。しかし、年齢がガラっと変わることによって、個性が弱かった主人公・又八郎も、”隠し剣シリーズ”の登場人物のように個性的になったような気がする。派手な立ち回りはないですが、そこがまた良かった。
佐知はやっぱりええ女じゃのぅ・・。
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