土肥志穂さんの「人はなぜツール・ド・フランスに魅せられるのか」。新書みたいなタイトルです。
自転車ロードレースといえば、日本ではマイナーなスポーツ。スポーツサイクル(ロードレーサーやMTB)に乗る人でも、自転車ロードレースのことはあまり知らないことが多い。でも、サッカーをやる人がチャンピョンズリーグやワールドカップに一喜一憂しているのと同じで、自転車乗りも世界レベルのレースに一喜一憂する。
その、自転車ロードレース界で世界最高の栄誉ともいえるのがツール・ド・フランス。他にも世界選手権やワンデーレース(一日で結果が出るレース)もあるが、世間的には「ツール・ド・フランス」が一番なのが実情。
そんなことを言う私も、小学生の頃に見たNHKが放送していたツールをちゃんと今でも記憶に留めていたりする。地上波テレビで放送されるのレースは、ツールぐらいなもの(最近はダイジェストすらないが)。そんなツールドフランスとはどんなものか、を知るにはちょうどいい本・・・・、と言いたいところではあるが、正直微妙。
この本は、「何年か気持ちをあまりいれずにツールを見ている人」にちょうどいい。全くの素人では、多分意味がわからない言葉も解説なしで書かれていたりする。内容は分かりやすく、題材もいいのに・・、惜しい。
せめて用語解説があれば、もっと多くの人に勧めたい良書なんですが・・。でも、内容はいいんです。アタッカーやスプリンターのことも書いてあって、「ロードレースは総合成績と山岳だけではない」という内容がある。
ん~、惜しい。
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