書店員のオススメコメントで、買ってみた。
山梨県で地元の有力者の一人娘が誘拐される事件が起こった。警察の指示に従った結果、身代金の受け渡しは失敗。少女は死体となって発見された!県警は、遺留品に付いていた指紋から、無実の青年を逮捕。執拗な揺さぶりで自白に追い込んでしまう。有罪は確定してしまうのか?そして真犯人は?現役の法律家が描く、スリリングな冤罪ドラマの傑作。
面白かったです。非常に。
推理小説という風に表紙に書かれていますが、推理するようなところはありません。冤罪になる過程と、それをひっくり返そうとする過程、の2つに分かれた構成になっています。読者は全ての真実を知っている状態です(古畑?)。
なんと、著者は現役の弁護士だとか・・そらすごい。
事件と捜査は、もうアホらしいくらいでヒネリがありません。しかし、それが現実というもので、実際に怖くなります。捜査するものの「確信犯」的な追い込みと、裁判の時の「故意犯」的な発言。社会に出たら出会うものの一つですね。
著者もあとがきで書いていますが、もし事件と捜査の過程を知らずに後半の裁判部分だけを読んだら・・。どうなんでしょうか。某弁護士のTVでの発言で話題のあの事件。あの事件は実際、どうなんでしょうか。ますます分けが分からなくなります・・。
もうすぐで裁判員制度というものが始まります・・、なかなか大変そうです。
ベタですが、この映画でも観ておきましょうか。
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