日本海側を通過した時にはあっさりと通り過ぎた山形ですが、この日は米沢を満喫。
前日分の記事でも書いたとおり、この日は米沢。米沢ということで、上杉鷹山(治憲)公ゆかりの地。貧乏藩、米沢を立て直した日本最高の為政者の眠る地。一日全てを捧げるつもりで、回ってみました。
高畠から米沢へ。14,5kmくらいだったような・・。米沢に入り、中学校か高校かの脇を通る。校舎から手を振る野郎が多数、手を振り返す。授業はどうした?サボってんじゃねぇ・・なんて思うわけもなく、素直に嬉しい。ガキども、お前らも旅やってみれ、楽しいぞ。なんて思いながら、米沢市役所へ行く。
市役所で観光パンフレットをもらい、行く場所をチェック。受付のおば・・お姉さまにいろいろ教えてもらい、準備完了!
では、まず一つめ。白子神社
3枚目の写真の内容を読めば分かるんですが、2枚目の写真が、藩政を立て直す決意をしたためた誓詞です。この時の実物は、神社か神社か管理するどこかに大事に保管されているらしいのですが、見せてもらえず・・。神主さん?曰く「場所が分かると盗みに入る不届き物コレクターがいるので、保管場所も教えられないんですよ、すみません」ということで、行き過ぎたコレクターほど愚かな者はない。応対してくれた神主さん?は、昔自転車で旅をしたことがあるらしく、ちょっとだけ旅トークに花を咲かせたり・・。
次が、上杉家廟所。要するに、上杉一族の墓です。手入れの行き届いた林に囲まれていて、なにやらここだけ特殊な雰囲気を漂わせています(有料でした)。
なんかすごい雰囲気
さらにすごい雰囲気
ここまで並ぶと圧巻
何があると言うわけでもありませんが、とりあえず手を合わせておきました。ここまで大事にさているなんて、幸せモンじゃの。
次が、上杉鷹山(治憲)が自ら鍬を持って耕し、五穀豊穣を中国式に祈ったという、超庶民的藩主を物語るエピソード。の場所。
ま、ただの空き地に立つ碑です。こんな場所までちゃんと残ってるってのが凄いやね。
次が愛宕山(愛宕神社)。雨が降らない年に、藩主自ら山に登って雨乞いをした場所です。雨乞いポイント自体はかなり寂れていたんですが、山登りは楽しかった。ただの林道という感じでしたが、MTB用シューズで2kmほどの道を登るのは辛かった。片道1時間とか書いてあったのに、30分も掛からなかったのは年寄り基準で時間表示してあったせいだろう。
鷹山公に見せてやりたい、刈り入れ間近の稲穂が輝く(曇りなので輝いてませんが)田んぼ。 愛宕山は標高555m。キリがいい。
わざわざこんな写真までメモがてら撮影してたのか・・。
次は、春日山林泉寺。武田信清(武田信玄の六男)や、上杉家家臣の墓がある場所。
これは、上杉景勝に仕えた最高の家臣、直江兼続の墓。「愛」の時をかたどった兜で有名な武将です。武将といっても、政治屋の色が強いんですけど、とにかく優秀な武将だったとか。
林泉寺にある、「竹俣当綱家老の門」。名奉行として名高い竹俣当綱。「漆の実のみのる国」の前半の主人公という感じです。
米沢には、こんなものまであります。
なにやらルネッサンスな香りが・・。これはすごかった、いきなり異世界。名前とか忘れたけど・・。
次が、上杉鷹山が藩主の座を降りて隠居した屋敷があった場所。隠居と言っても、前代藩主の養子だった鷹山公が気を遣って前代の実の息子に座を譲ったような感じだったらしいです。隠居してからも、精力的に藩の建て直しに尽力していたようなので、城そのものよりもこっちの方がメインです、みたいに案内板には書いてます。
小説の中では、屋敷を建てるのに金を掛けすぎて罪悪感に・・・、なんてことも書かれていました。藩の財政が苦しいのに自分の屋敷は豪華・・・、なんて今の首相にも少しは見習って欲しいもんだ(引越しパフォーマンスだ?アホか)。
上杉神社(米沢城砧)。ここには上杉謙信が祭られています。隣にはちょっとした博物館的なものがあって、有料ですが、見る価値ありです。なにしろ、あの直江兼続の甲冑があるんですよ。本当に「愛」の字でした(撮影は禁止)。すごいモンがいっぱいありましたよ・・。
鷹山公の銅像。他にも胸像とか、いろいろありました。
そんな感じで、観光尽くしの一日(プチ登山もあったが)。走行距離はたったの53km。観光メインだとどんなに走ってもこんなもんですかね・・。
この後、米沢牛コロッケとク○マズい米沢牛ラーメンを食べて、仙台で手紙を渡すのを忘れていたので、またも高畠に戻る。2日も同じ道の駅に泊まるとは・・・。そして、また峠を超えて戻らねばならない・・。旅人にとって、同じ道を引き返すのはかなり辛いのですが、手紙を届けるのだけは失敗するわけにはいかん。
そう、まさに
ということだ。
なせば成る。
一つ悔しいのは、前田慶次の甲冑を見られなかったこと。米沢市内にある博物館?に、甲冑があるらしいんです。が、この日はやっていなかったので、見られなかった。かなりカッコイイ甲冑らしいです。いつか見に行こう。
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